リターンライダーという言葉を聞いて、しばらくたつ。これは若い十代二十代のころバイクで青春を謳歌していたバイク好きが、家庭を持ち子育てや仕事に奔走しなんとか走り続け50代60代でまた青春を取り戻し、第二の青春を謳歌するという事だと思う。
かくしてこの私もこの中の一人である。私の時代は中学高校と、学校生活での休み時間はほとんど仲間とバイク雑誌を回し読みし、自分の憧れるバイクに思いを馳せたものだ。多くの級友がバイクに興味を持ちその話題で大いに盛り上がったことを記憶している。
近頃大変なバイクブームで、新車をはじめ中古車市場も以前に無いほどの活況をみせている。バイクガレージを構えバイクと共にゆったり時間を過ごすシニアも多い。ところが大変残念なことに、この活況の主の多くがリターンライダーで若年ライダーに占める割合がとても低いことだ。バイクで風を切る楽しさ爽快さを次世代に継承するための施策を、是非バイク王国静岡の三大メーカーに大いに期待する。
ツーリング先で見知らぬライダーがヘルメットを脱いだ時、若者の笑顔を目の当たりにした時の嬉しさは、リターンライダーの皆が感じる素直な想いである。
これからしばらくリターンライダーはまだまだ増えることと思う。これに比例して若年ライダーの盛り上がりを大いに期待している。