5月21日に開催されたカブカップに参戦した。
前日夕方、我が54号車と45号車を牽引トレーラーに積み込み、いつもの持ち物も滞りなくハイエースに積み準備万端で支度を終える。毎度の支度だ。
翌朝5時過ぎに仲間が集合し、トレーラーを連結したハイエースで決戦の地、富士スピードウェイを目指し東名高速道路を飛ばす。途中日本坂PAにてカブの緊結状況を確認する。
新御殿場ICで高速を降り、毎回立ち寄るコンビニで朝食昼食を買い込み7時過ぎ、富士スピードウェイに滑り込む。 毎度のことだが多くの参加者はすでにそれぞれピットを確保しており私たちはいつも端の方に陣取ることになる。皆いったい何時に来ているのだろう。
カブをトレーラーから降ろしテントを張り毎度の支度を終え車輌の検査に向かおうとエンジンを掛けようとしたところ、なつ、なつ、なんとキーが無い!しかも二台とも! 家まで取りに戻っていてはとても間に合わない。 すると、仲間がキーの配線を直結にすればどうかと言い出し早速ばらしにかかる。ネットで方法を調べるもこれといったやり方が出てこない。今回は出場断念かと皆あきらめムードが漂った・・・。 あっ!私の脳裏に元ホンダのエンジニアHさんがお出ましになった。早朝ではあったが携帯を鳴らす。とっ、「おはようございます」いつもの落ち着いた声。事の事態を伝えると「調べて折り返し」してくれるとのこと。天にも祈る気持ちで携帯を握っていると黒電話の呼び出し音が鳴り「直結するには・・・・・・・・・・・・すればいいはず。」とのこと。いわれた通りにカプラを・・・・・・・。キックペダルを起こし数回キックすると「おおおーっっっ」皆が歓声を上げたのは言うまでもない。
無事予選が終わり決勝レースもスタートする。やれやれとピットでくつろいでいたところ、Hさんがわざわざ応援に来てくれた。ひとしきりお礼を伝え一緒に仲間の走りを見守る。
実はHさん達、私たちに触発されたようでバイクを購入し、革のレーシングスーツまで新調し8月に本コースで開催される「第2回CUB-CUP日本GP」に参戦するべく息込んでいるのだ。
ひょんなことから楽しい仲間が出来てくれたことは、たいへん嬉しくもあり感慨深い。
今回結果は3位表彰台とまあまあの成績でレースを終えた。 それにしても今回のアクシデントはしびれにしびれた。
「神さま・仏さま・Hさま」 皆と感謝を伝えHさんを見送るのであった。